トヨタ・ハイブリッド車※のDLCコネクターに本機を差し込むことで、2WD整備モードに移行できます。
ハイブリッド車は、エンジン暖機状態でHVバッテリの充電状態が良好な場合には、停車中にエンジンは自動停止します。
このため、点火時期の点検やエンジン調整、車検時の排気ガスの測定点検を行う時などで、停車中でもエンジンの連続運転が必要な時は、2WD整備モード(MAINTENANCE MODE)に移行する必要があります。
TRC(トラクションコントロール;タイヤの空転防止装置)を採用しているので、スピードメーターテスターなどで、前輪のみを回転させる場合は、TRC装置の作動解除を行う、2WD整備モードに移行する必要があります。
整備モード | 主な使用目的 | 車両側制御内容 |
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2WD整備モード | ●点火時期調整などのエンジン調整 ●車検時のアイドルCO/HC点検 ●スピードメータ−テスター、2輪シャシダイナモメーターなどの試験 |
●シフトPポジション時、エンジン強制アイドリング ●TRC装置の作動解除 ●リアモーター制御シャットダウン(2WD走行) |
4WD整備モード※ | ●点火時期調整などのエンジン調整 ●車検時のアイドルCO/HC点検 ●スピードメータ−テスター、4輪シャシダイナモメーターなどの試験 |
●シフトPポジション時、エンジン強制アイドリング ●TRC装置の作動解除 |
※本ツールでは、4WD整備モードへの移行は出来ません。
・車検時のアイドル点検 排気ガス測定(CO/HC点検)
・スピードメーターテスター、ブレーキテスターなど
重要:一部4WD車では、ブレーキ制動力試験時、整備モードをOFFの通常状態に戻しての試験が必要となります。
・点火時期点検などのエンジン調整
・冷却水の交換、エンジンオイル交換時など
・エンジンを停止しない状態で、エンジンの確認・点検など
車両よって、ディスプレイ内のハイブリッドシステム警告灯が点灯もしくは点滅。
メーターディスプレイに『2WD整備モード』『MAINTENANCE MODE』が表示されます。
『READY』ランプが点灯し、エンジンが連続運転となります。
※ツールをコネクタから外しても解除になりません。
【重要】整備モードのままで路上を走行すると、トランスアスクルを破損する恐れがあります。